WordPressはオワコンか? ― 20年Webを作ってきた制作者が、冷静にお答えします

「WordPressって、もうオワコンですか?」とよく聞かれます
最近、こういう質問をよくいただきます。「WordPressはオワコンと聞いたのですが、うちのサイトは大丈夫でしょうか」。
ネットで「WordPress オワコン」と検索すると、強い言葉が並んでいて、不安になった方も多いと思います。最初にお伝えしておきたいのは、その不安をあおるつもりは、私には一切ないということです。20年ほどWebの制作と運用に関わってきた立場から、できるだけ冷静に、事実だけをお話しします。
結論:オワコンとまでは言い切れません。ただ、私はもう使いません
先に、正直な結論を言います。WordPressはオワコンとまでは言い切れません。ただ、私はもう使いません。歯切れの悪い回答ですみません(笑)。理由を、これからお話しします。
AIを使った運用にも、WordPressでの運営にも、それぞれの良さがあります。実際、WordPressは今も世界中で評価され、使われ続けています。データで見ると、その存在感は圧倒的です。
- 全世界のウェブサイトでの使用率
- 41.5%
- CMS全体でのシェア
- 59.3%
これは圧倒的なシェアです。「オワコン」という言葉が、いかに実態とずれているかがわかります。
ただ、ひとつの流れも見えています。この数字は、2024年末には43%台でした。そこから2026年のいまにかけて、ゆるやかに下がってきています。急落ではありません。長く愛された仕組みが、少しずつ役割を変えはじめている、という程度の動きです。
ですので、いまこの瞬間に「WordPressはオワコンだ」と言うのは、事実に反します。安心してください。「WordPressだから今すぐ乗り換えなければ」ということも、まったくありません。
ただ、「向いている場面」は少しずつ変わってきています
ひとつだけ、正直にお伝えしておきたいことがあります。オワコンかどうかという話とは別に、WordPressが得意とする場面は、少しずつ変わってきているということです。
理由は、時代の土台が変わったからです。WordPressは、AIが当たり前になる前の時代に設計された仕組みです。だから、AIと深く連携した運用や、表示速度を極限まで高めたい場面では、後から機能を足していく形になり、どこかで噛み合いにくくなることがあります。これは欠点というより、設計された時代が違う、というだけの話です。
少したとえ話をさせてください。最近、いろいろなソフトに「AI機能」が付くようになりました。たとえばMicrosoftのCopilotのように、使い慣れたアプリの中でAIが手伝ってくれる。あれはとても便利です。ただ、よく考えると、あれはAIのない時代に設計された古いアプリに、後からAIを「貼り付けた」ものです。だからできることは、「これまでの作業が少し速くなる」ところで止まり、仕事のやり方そのものは大きく変わりません。

WordPressやノーコードツールも、これと同じ構造です。仕組みそのものが悪いわけではありません。優れた仕組みです。ただ、AIのない時代に設計された土台の上に、後からAIを足していく形になる。だから、AIを前提にした運用を本格的に進めたい場面では、限界が見えてくることがあるのです。
WordPressが今もよく合うケース、合いにくくなってきたケース
整理すると、こうなります。
今もWordPressがよく合うケース
- 情報の更新が中心で、複雑な機能をあまり必要としないサイト
- とにかく早く・手軽に立ち上げたいサイト
- 社内に長くWordPressを扱ってきた人がいて、運用が回っているサイト
こうした場合、無理に乗り換える必要はありません。
合いにくくなってきたケース
- 表示の速さが事業の成果に直結するサイト
- AIを使った運用や連携を、これから本格的に取り入れたいサイト
- 「前の担当者が辞めて、誰も触れない」という属人化が起きているサイト
- 機能を足し続けた結果、更新のたびに不安が大きくなっているサイト
このあたりに心当たりがあるなら、土台そのものを見直す価値が出てきます。
「オワコンかどうか」より、大事な問い
結局のところ、「WordPressはオワコンか」という問いは、あまり本質的ではありません。本当に大事なのは、次の問いです。
いまの土台は、これからの運用に合っているか。
サイトは作って終わりではなく、公開してから何年も育てていくものです。その何年かのあいだに、AIはさらに当たり前の道具になります。だとしたら、選ぶべきは「今いちばん新しいもの」ではなく、「これからの運用に、長く付き合える土台」です。
現時点では、WordPressはオワコンとはいえません。ただ、ここで一度、未来から逆算して考えてみてはどうでしょうか。3年後、5年後、AIがもっと当たり前になった世界で、自社のサイトはどんな土台の上にあってほしいか。そこから逆算すると、いま選ぶべきものが見えてきます。
最後に、私自身の考え方も正直にお伝えしておきます。私は、既存のものを少しずつ効率化していくよりも、一度更地に戻して、根本から立て直したいと考えるタイプです。だから私は、WordPressをうまく延命させる道ではなく、AIネイティブな土台に作り直す道を選びました。これはあくまで私の性分です。あなたにとっての最適は、また違うかもしれません。そこは、一緒に考えさせてください。
AIネイティブという選択肢について
その「これからの運用に合う土台」のひとつが、最初からAIと一緒に動く前提で作る、AIネイティブなWebの仕組みです。私たちのサイト(webull.jp)も、その仕組みで動いています。
WordPressがオワコンかどうかで悩むより、自社のサイトがこれからの運用に合っているかを考える。その入り口として、AIネイティブなWeb運営とは何かを、こちらの記事で詳しくお話ししています。
いまのサイトに迷いがある方は、気軽にご相談ください。乗り換えありきではなく、本当に必要かどうかから、一緒に考えます。
WordPressからの移行も、新規制作も、まずは現状整理から。お気軽にご相談ください。